両親へのカミングアウトはこうやってしました。〜父親編〜

前回に引き続き、今回は父親へカミングアウトした時のエピソードを書いていこうと思います。
父から実際に届いたメールでの返信のスクショも載せてます!
前回投稿した、母親へのカミングアウト記事は下記から。

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両親へのカミングアウトはこうやってしました。〜母親編〜 自分の性自認が男であり、FTMであるということを母親へカミングアウトした方法や、反応、タイミングについて記録しています。記録に残したいと思ったのと、中々勇気が出ず、カミングアウトの手段に困っている方にも参考になるかと思います!両親への感謝をもこめて。
目次

父へのカミングアウト

父親へカミングアウトしたタイミング

僕が父親へきちんとカミングアウトしたのは、母へのカミングアウトから約3年経った大学1年生(18歳)の頃
当時僕は、地元から離れ、上京して大学に通っていました。大学側には許可を得て、男子生徒として入学していたため、通称名で大学へ通わせてもらっており、学生証などは通称名でしたが、まだ、正式な改名を済ませてなかったため、そろそろ本格的に申請を出そうと決めたタイミングでもあり、戸籍の記載を変えることになるので、
流石に改名を申し立てをする前にちゃんと父親に話そう
と思ったのが父へのカミングアウトのきっかけ、タイミングでした。

父親へのカミングアウトの手段

カミングアウトの手段は、「手紙」でした。
大学からは地元を離れて暮らしていたため、実家に帰るのは年に1~2回の長期連休のみ。
電話でのカミングアウトも考えましたが、やはり小心者の僕は勇気が出ず、、、
地元にいる父に手紙を書きました。

・自分の性自認が男であること。
・現在、ホルモン注射を打っていること。
・改名の申請をする予定であること。

日頃の感謝と一緒に、自分はこういう生き方をしていて
そして、ちゃんと幸せに生きている
ことも書いて送りました。

母にカミングアウトした時に、

もし今後、治療のこととかで気づかずにあなたを傷つけるようなことを言ってしまうことがあったとしたら、
自分の子が、幸せな生き方してるのか、傷ついたりしないか、
が心配であるからの質問や言葉であって、

そういう生き方をしてほしくないから”とか、”嫌だから”
とかじゃないからそれは前提としてわかっててね。

幸せに生きてるならなんでもいいよ

と言われたことを思い出したため、
父親へのカミングアウトをする時には、「自分は幸せだよ」ということを
しっかり伝えることも意識しました。

カミングアウト後に父から届いたメール

手紙を送ってから、約1週間ほどで父からメールが届きました。
スクショと一緒に、そのまま文を書いていこうと思います。



今先、お手紙を読みました。長いことお父さんにも言えず、いろいろ悩んでいた〇〇(僕)の気持ちを考えたらとても切なくなりました。ごめんね。人の一生を決めるのは自分自身です。〇〇(僕)はお父さんの大切な我が子ですが、〇〇(僕)の人生を決めるのは〇〇(僕)自身であることは当然のことであり、肝に銘じています。どんな道を歩もうとも我が子に変わりはありません。我が子が喜べばそれは親にとっての喜びであり、我が子が苦しんでたら共に苦しみ、助けを求めたら、どんなことがあっても寄り添い、助けてあげたいと思います。お母さんは〇〇(僕)の「幸せ」を第一に考えます。お父さんもそれに変わりはありません。真剣に考えた自分自身の道を突き進んで欲しいと思います。幸せかどうかを決めるのも自分です。他者に相談はすれども決めるのは自分です。自分を傷つける人もこの世には一人もいません。自分を傷つけるのは自分自身です。周りに何と言われても、どんな扱いを受けても、それをどう受け止めるのかは自分自身で決めることだからです。だからこそ人は自分自身で幸せを切り開くことができるのだと思います。

〇〇(僕)!前向きに生きて下さい。お父さんが信じている生き方は次の3つです。明るいこと!素直であること!そして謙虚であること! いばらずおごらず常に前向きに、〇〇(僕)らしい生き方を、お父さんの〇〇(僕)がしてくれたらと思います。12月、また「文蔵」でいっぱいの笑顔で飲めたらと思います。楽しみだね! 〇〇(僕)をずっと見守り続けたいお父さんより。


おわりに

両親へのカミングアウトは、とても勇気のいることで皆が皆、僕の両親のように
すぐに受け入れてくれる訳ではないし、その生き方を理解するのが
難しい人の方が多いかもしれません。
否定はされないだろう。とわかっていた僕でもとても不安で怖かったため、
そういう確信のない方の不安はもっともっと大きいと思います。
そんな中で、僕からアドバイスできることは少ないかもしれませんが

自分が幸せだと思える生き方を選ぶこと
自分の人生は自分のものであること


それが1番大事なことだと思います。
家族にもいろんな形があり、いろんな親がいる中で
カミングアウトをするもしないも自由だし、親だからといって全てを話さないと
いけないということもない
と思います。
(未成年のうちは色々と親の同意が必要なので避けれないかもしれませんが、、)
また、カミングアウトの手段も、必ずしも「直接口で」でなくてもいいと思います。
大事な話を、メールで言っていいのか、手紙でいいのか、という葛藤は僕もありましたが
「伝えたいことが伝わる」それでいいと思います。
手紙で伝えた後にじっくり話せばいいし、話すきっかけになるなら手段はなんでもいいんじゃないでしょうか。

勇気を出して話せた後は、どんな結果でも意外とスッキリするかもしれません。
綺麗事だけでは、やっていけないことも少々あるけど、
自分が自分らしく胸を張って生きていければ、それで十分だし、かっこいい
と僕は思います!!

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆さんの人生が今日もまた、いいものでありますように。







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